【ソルフェージュ】
聞いたことはありますか?
ピアノやその他音楽に関わる習い事をする場合、切っても切り離せないのがこのソルフェージュ。
簡単に言えばソルフェージュとは音楽の基礎部分に当たります。
家に例えると、そこからどんな家を建てていこうか?色は?見た目は?と考えていけます。
音楽の基礎、そして仕組みを理解するのがソルフェージュです。
ソルフェージュには主に3つの大切な項目がある。
ソルフェージュの中で大切な3つの項目があります。
それは、聴音、新曲視唱、楽典です。
Sakiピアノ教室での進め方をご紹介します。
①聴音とは?
聴音とはその漢字の通り、音楽を聴きます。
音楽を聴いて自分で楽譜に書いていくのを聴音と言います。
「楽譜を書くなんて!無理!」と思うかもしれませんが、はじめは2音の聴き分け、リズムも1つの音符のみで少しずつ楽譜を書く練習をしていきます。
(リトミックからされている方はリトミックでの内容になります。)
楽譜を書くには決まり事がたくさんあります。
たとえば
- ト音記号?ヘ音記号?初めに音部記号が必要です。
- 大譜表(ピアノの楽譜のように2段譜)の場合ははじめは閉じましょう。
- 調号はなんですか?正しい順番で書きましょう。
- 拍子は何拍子ですか?
- 小節線を正しく書きましょう。
- 小節内に入る拍は拍子で決まっています。
- 音符を正しく書きましょう。棒の長さは1オクターブ、向きは合ってますか?
- 見やすいように音符の長さを意識して書きましょう。
- 最後には終止線を書きましょう。
書いていたらキリがありませんでした。
でもこれって、みんな普通に普段見ているんです。
今使ってある楽譜を見てみてください。
ね?この通り書かれているでしょ?
普段何気なく見てるもの、もしかしたら先生に言われてても見ていないものあったかもしれません。
聴音がピアノにもたらすメリット⇩
- 楽譜を見る時に音部記号、調号、拍子を必ず見るようになる。
- 調性感がつく。
- 音符をはやく正しく読めるようにる。
- フレーズ感が生まれる。
- 和声感がつく。
音符をはやく正しく読めるようになるので、普段の譜読みが楽になります。
ひらがなやカタカナ、漢字もそうですが、読めるだけではなく書けるようになると格段に覚えが早くなります。
読むのはインプット、書くのはアウトプット。
聴音も一見インプットに見えるかもしれませんが、楽譜を書くというアウトプットの作業になるので音符やリズムにおいての理解がグンと深まります。
②新曲視唱とは?
新曲視唱とはその場で初めて見る楽譜を歌うことです。
「また難しそうなの~!!」と思ってしまうと思うのですが、まずはじめは音まねから行っていきます。
ピアノ「ド」
→先生「ド」
→生徒「ド」
と言う感じで行っていきます。
そして
- その音を基準に音が上に上がったか?下に下がったか?
- 3度以上の音程の取り方
- 音楽として歌う
と言う順番で無理なく進めていきます。
新曲視唱がピアノにもたらすメリット⇩
- 音の幅を感じることが出来る
- 音の波を感じることが出来る
- 初見能力が上がり、譜読みが格段に楽になる
- 楽譜を見るだけでどんな曲か分かる
楽譜を見て頭に音楽が流れるのはとっても大切なことです。
当たり前ですが、音感も付きますよ!
歌うことでピアノの音にはない音の美しい幅も発見できるようになると良いですね!
(ピアノは決まったピッチに調律されたものですが、音感がいいとハ長調以外は少し気持ち悪く感じます。当教室で【絶対音感】を指導しない1つの理由です。)
③楽典とは?
楽典とは音楽の仕組み、用語の勉強になります。
国語も英語も【文法】を習いますよね。
同じように音楽にも決まった仕組みがあります。
その仕組みを頭で理解して弾くと、見えなかったことが見えてきます。
当教室では通常レッスンの時にも説明はしていくので、年少さんでも2部形式や3部形式は言葉は知らなくても自分で見つけ、説明してくれます。
そして楽譜によく出てくる音楽用語、音楽記号、ちゃんと理解して弾けていますか?
すべて覚えられなくても自分で気づいて調べられる能力を身に付けましょう。
先生でもフランス語は「なんだこれ?」となり調べることがあります。
イタリア語でも、ドイツ語でも。
書かれているからそうしないといけないのですが、じゃあ、なんでこう書かれたのか?
なんで作曲者はこの言葉を選んだのか?
まで考えられるようになると表現の幅がぐっと広がります。
音楽用語はたいていイタリア語で書かれています。
フランス語やドイツ語、英語など作曲者の母国語になっているものもあります。
ではその国の言葉ではどういう意味なのか?
も考えてみても面白いですよ♪
楽典がピアノにもたらすメリット⇩
- 音楽を正しく深く理解することが出来ます。
どんな気持ちで音楽用語を書いたのか考えられるようになります。 - 楽譜に書かれたことを正しく読み取れるようになります。
楽典と一言で言ってもとってもたくさんの内容があります。
楽典は先述した聴音や新曲視唱にも大切なものです。
ぜひ勉強しましょう。
以前よりソルフェージュの大切さを感じるようになった理由
Sakiピアノ教室では以前はソルフェージュを学べるコースを作っておらず、ピアノレッスンとリトミックレッスンだけでした。
HPを新しくした2020年4月頃にソルフェージュのページを作りました。
どうしてか?
コロナウイルスによるオンラインレッスン期間、休講期間があったからです。
各自しっかり楽譜をみる能力がやっぱり欠かせないなと感じました。
以前からレッスンでも説明していましたが、やはりそれ用に時間の確保が必要だと感じました。
私がソルフェージュを習ったのは高校受験の時。
中学3年の時にはじめて父親からソルフェージュを習いました。
とっても遅い方と思います。
門下生も、ソルフェージュだけ習いたい方もどうぞご相談ください。
(オンラインレッスンも可能です)
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