ピアノが育てる「しなやかな心」。感じて考える力が未来をつくる
八王子市Sakiピアノ教室、飯沢です。
ピアノの習い事にどんなイメージをお持ちですか?
- 楽譜が読める
- ピアノを弾くテクニックを学ぶ
実はピアノを弾くとき、子どもたちは頭と心の両方をフル稼働させています。
音を聴いて感じる力、感じたことを音に変える力、そしてそれを続けていく力。
これらはすべて、数値では測れない「非認知能力」の一部です。
感じる力と考える力のバランスが、これからの時代を生きる鍵に
ピアノは「右脳(感性)」と「左脳(論理)」の両方を使う数少ない習いごとです。
音を聴いて感情を動かす一方で、楽譜を読み、指の動きをコントロールする。
この“感性と思考の往復運動”が、子どもの中に「柔軟な思考力」を育てます。
たとえば、同じ曲を弾くにしても、
「この部分はもっとやさしい音で弾こう」
「ここは強くして気持ちを伝えよう」など、
音の表現を自分なりに考える過程そのものが“思考力”のトレーニングになります。
つまりピアノレッスンは、“感性を働かせながら論理的に考える練習”の連続。
このバランスが取れている子ほど、変化の多い社会でもしなやかに対応できるのです。

ピアノは「共感力」を育てるレッスン
音楽は、人と心でつながるコミュニケーションツールです。
ピアノを通して
「この曲はどんな気持ちかな?」
「どんな音にしたら伝わるかな?」
と考えることは、
相手の気持ちを想像する力=共感力
を育てます。
発表会やコンクールなどで他の子の演奏を聴いて「すごい!」「あんなふうに弾きたい!」と感じることも、立派な心の成長です。
音を通じて他者を感じ、自分の心も表現する。
ピアノの時間は、“言葉を使わないコミュニケーション”の場でもあります。
この体験は、友だちや家族との関わりの中でも生きてきます。
表現することで「自分の心」と出会う
ピアノのレッスンで大切にしているのは、「どう弾くか」よりも「どんな気持ちで弾くか」。
子どもたちの中には、
「うまく言葉にできないけど、なんか悲しい」
「この曲を聴いたら楽しい気分になる」
そんな“心の声”を、音で表現しようとする姿があります。
この「感じたことを形にする」経験が、自己表現力や自己理解を深め、心の安定にもつながっていきます。
ピアノは、心の中を見える形にできる習いごと。
それは、子どもたちにとって“心を整理する時間”にもなっているのです。
ピアノは「心の柔軟体操」
ピアノを続けることは、
筋トレのように力をつけることではなく、ストレッチのように心をしなやかに育てることかもしれません。
感じる → 考える → 表現する → 受け取る
この一連の流れを繰り返す中で、子どもたちの心は強く、そして柔らかく育っていきます。
技術や結果だけでなく、その過程で育まれる「しなやかな心」こそ、ピアノがもたらす本当のギフト。
しっかりと育ててあげたいですね。


