なんとなく分かってはいるんだけど、なんとなくになってしまうリズム。
どうしたらリズム感のよい演奏が出来るのでしょうか…?
ピアノの先生であり、リトミックの先生である私が身近にあるおもちゃを使っての実践方法をお伝えします。
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こんなことが分かります
- リズムは動きであること
- リズムの持つ距離的感覚
- 空間を感じたリズムになる
リズムを正しく理解するにはしっかり空間を感じること
リズムがなんとなくになってしまう大きな理由が、伸ばしてある音や休符が存在しないものになっている場合が多いです。
伸ばしている音符にはしっかりと拍が存在し、休符も同様に拍が存在します。
その拍を感じずに、ぼーっと時間が過ぎるのを待っているだけではそこにリズムは存在しません。
音が存在しないところは何もないわけではなく、空間で存在します。
リズムとはそこに「動き」が生まれることでリズムになります。
動作はリズムになります。
逆に、リズムを動かさず、緊張感を増す表現方法も存在します。
リズムに動きを感じるには、リトミックを取り入れ体感できるのが一番ですが、ご家庭にあるちょっとしたおもちゃで体感できます。
今回は「折り紙」と「レゴ」を使ってご説明しますが、他にも「ペグボード」「シール貼」などでも応用が可能です。
リズムを見える化していきます。
リズムを見える化する
先ほど、存在しないところでは空間で存在させると書きました。
これはリズムをしっかり見える化して、活動をすることで実感できます。
折り紙を使用して見える化
子供がいる家庭では必ずと言っていいほどある折り紙。
折り紙を2色用意してください。
お子様と活動する場合は好きな色を選ばせてあげてください。
今回の場合最大3枚同じ色が必要です。
では見ていきましょう。
まず、こちら。
リズムは「タータタ」などでしょうか。
リズム唱については様々ありますのでレッスンで実際に使用しているものをお使いください。
「ピーマン」「トースト」のリズムですね。
2枚目に違う色を置きます。
画像では青の折り紙の箇所だけ打つのですが、赤の箇所を飛び越えます。
詳しい活動につきましては動画にしましたのでそちらをご確認ください。
こちらの動画では他にもこのようなリズムパターンをご紹介しています。
赤の折り紙を飛び越えることで、次の音への距離や、そこに向かう動作があることに気付けます。
それが大切なのです。
たとえば、他の場所へジャンプするとき、目的地に向かって歩くとき、走るとき、しっかりその目的に向かって動きますよね。
その動きが出来ていないリズムと言うのがリズム感の無い演奏になってしまうのです。
レゴを使ったリズムの見える化
続いてレゴを使ったリズムの見える化をご紹介します。
これは積み木など、立体的なおもちゃで代用が可能です。
こちらも動画に撮りましたので、ご覧ください。
活動内容は先ほどのものと一緒です。
いかがでしょうか?
立体的になる分、より空間を意識できるようになるかと思います。
次の音に向かって動き続けることがリズムのコツ
もうお分かりいただけたかと思います。
リズムと言うのは、動きが存在するのです。
休符の場合は少し感じ方は変わってきますが、いずれも空間をうまく利用して表現します。
無いものを存在させるという、一見難しそうな作業ですが、生活の中では普通に起こっていることです。
音楽を表現するには、まずは日常で同じ動きがないか確認すること。
そこに目を向けてみてくださいね。
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