ここに赤い積み木があります。1歳児さんのリトミックで利用するものです。
赤以外も積み木もありますよね。あなたは子供に「この積み木が赤色」と子供に「赤色」を教えるとき、どういう風に教えますか?子供にはたくさんの「初めて」があります。何もかもが初めてです。その時にどういう手順で教えますか?
ものを教えるときは3つの手順で
3つの手順がこれです⇩(今回は赤い積み木を例にします。)
- これが赤です。
- 赤はどっちですか。(赤はどれですか。)
- これは何色ですか。
小さい生徒さんのお母さん方はもしかしたら「確かに先生そういう風に教えてる…」と気づくかもしれません。
先日ブログで記事にしたリトミックのこと。
リトミックを学ぶ上で小さい子供もの関わり方が見えてきました。私が学んだリトミックには【モンテッソーリ】という教育方法をふんだんに取り入れています。モンテッソーリ教育は簡単に説明すると、子供が自ら行動する力を大事にする教育法です。
先ほどの3つの手順というのもこのモンテッソーリの教え方の一つです。
3つの手順をしっかり使う
先ほどの手順を見ていただいて、気づきましたか?
- これが赤です。→対象物は1つ。ものの名前を知る。
- 赤はどっちですか。(赤はどれですか。)→対象物は2つ以上。ものの名前を理解する。
- これは何色ですか。→知識の中から答えをだす。ものの名前を覚える。
はじめは必ず1つから。まずものの名前とものを一致させる。それが理解できていたら次は複数から選ばせる。そして覚えていくのです。
レッスンでは子供たちにとって「初めて」がたくさん続きます。この順序を基本にレッスンを進めています。
レッスン中にどのように使っているかというと、例えばクレッシェンドという楽語を覚える時。
- 「これは「クレッシェンド」っていうお名前だよ。意味は「だんだん大きく」だよ。すぐに覚えられなくてもいいから知っておいてね。」(楽語の意味と名前を知る。)
- 「これはクレッシェンドだよね。だんだん音の大きさを…?」「この意味わかるかな?(生徒「だんだん大きく!」)お名前わかる?(生徒「…?」)クレッシェンドっていうよ。」(楽語の意味をまず理解させる。)
- 「ここに何か書いてない?」(楽語の意味を覚え演奏中に注意させる。)
こういう感じで進めています。ピアノにおいて楽語もそのほかも、名前と意味を両方覚える必要がありますが、私は意味だけでも分かっていればいいと思っています。言葉の名前だけ覚えていても意味が理解できていなければ演奏に取り入れることが出来ません。まずは意味を理解して、名前を覚えてもらっています。
子供は少しずつ理解し、一気に成長する
私も子育てして子供の成長があっという間でびっくりする日々ですが、レッスンしていても本当に生徒たちの成長に驚かされます。
子供はしっかり自分で理解ができるようになると一気に伸びていきます。進みがゆっくりな子供はこの理解の部分で時間がかかっているだけで、ここを丁寧に向き合い、しっかりと待ってあげることで一気に物事の理解が進んでいきます。
理解してくれたら後はそれを知識として覚え、使えるようになるまで何回もアプローチします。
これって大人も同じですよね。
子供たちとはじっくり丁寧に向き合っていきたいです。
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