伸びる瞬間は、予想外のところからやってくる〜夏休みだからこそ広がる子どもの可能性〜
八王子市Sakiピアノ教室、飯沢です。
ピアノの上達は、毎日の積み重ねから生まれる…
もちろんそれは大切なことですが、実は成長のきっかけは必ずしも練習の中だけにあるわけではありません。
特に夏休みのように、生活リズムや体験がガラリと変わる時期は、思いがけない成長の種が芽を出すことがあります!
夏休みは「刺激のシャワー」
学校や園のスケジュールから少し離れ、
- 家族との旅行
- 親戚やいとことの再会
- お祭りや地域のイベント
- 家で過ごすのんびり時間
こうした普段とは違う体験が、子どもの感性や表現力を大きく揺さぶります。
たとえば旅行先で聴いたBGMを口ずさむようになったり、花火大会の光と音の記憶が曲の強弱表現に影響したり。
「あの時のワクワク」を、音にのせられるようになるのです。

思わぬ成長のエピソード
以前、夏休み中に海へ行った生徒さんがいました。
波のリズムや音がとても印象的だったようで、帰ってきてから弾いた曲のテンポが自然と揺れ、まるで本当に波が打ち寄せているような表現に。
本人は「ただ思い出してた」と笑っていましたが、私から見ればこれは大きな成長。
楽譜に書かれていない“感じる力”が育っていたのです。
ご家庭でできる「可能性の広げ方」
夏休みは、日常以上にチャンスが転がっています。
特別な練習時間を増やすのも大切ですが、夏休みならではの経験を活かし、次のような関わり方をしてみてください。
- 外出先で流れる音楽や自然の音に耳を傾ける
- 「この音、ピアノで弾けるかな?」と遊びに変える
- 絵や写真、体験をレッスンで話せるようにしておく
- 好きな曲を聴く時間を増やす
- 感情が揺れる瞬間を大切に過ごす
こうした日々の体験が、レッスンの“素材”となり、演奏表現の幅を広げていきます。
信じて待つ時間も、成長の一部
親としては「せっかくの夏休みだからたくさん練習してほしい!」と思うこともありますよね。
でも時には、直接の練習よりも、経験や感情をため込む時間の方が次のステップにつながることもあります。
レッスンで「なんだか表情が変わったね」と感じる子は、たいてい夏休みに何か心を動かす出来事を経験しているものです。
子どもは、こちらが想像していないタイミングで大きく伸びます。
その瞬間を信じて、安心して見守ってあげましょう。
この夏、どんな経験が子どもの心を揺さぶるのでしょうか。
そして、それがどんな音楽となって表れてくるのか…
私たちも楽しみにしています。