「我が子」の専門家はご両親。〜教えるプロと、育てるプロの連携が子どもを伸ばす〜
八王子市Sakiピアノ教室、飯沢です。
「先生、どう声をかけたらやる気になりますか?」
「練習が嫌だと言って…何か良い方法はありますか?」
レッスン中に、そんなご相談をいただくことがあります。
もちろん、やる気の引き出し方や声掛けのヒントはお伝えできます。
そして、ご両親に反抗している際には、外部からの声の方が届く時もあります。
でも実は、お子さんを一番理解しているのは、先生ではなくご両親です。
私たちはピアノを教えるプロですが、“我が子の専門家”はいつだって保護者の方なのです。
お子さんの「今」をいちばん知っているのは、ご家庭
- 最近、幼稚園でどんなことがあったか
- 夜はどのくらい眠れているか
- 新しいことにどんな反応を示すか
- 家で見せる本当の表情や口調は?
こういった日常の積み重ねが、そのままレッスンでの様子や反応にも影響してくるのです。
「今日は珍しく泣かなかった」
「家ではこんなふうに弾いてるんです」
そんな一言から、レッスンの組み立て方が変わることも少なくありません。

保護者の「ちょっとした気づき」が、子どもを一番伸ばす
「なんだか今日は乗り気じゃないな」
「この曲、家では何度も口ずさんでた」
こうした保護者の“感覚”は、先生が気づけない変化のサインになります。
だからこそ、レッスンの場では、保護者とのやり取りをとても大切にしています。
子どもにとっても、「自分をわかってくれる人」がいるという安心感が、レッスンの土台となっていくのです。
ピアノの専門家+我が子の専門家=最強のタッグ
私たちは、音楽を教えるプロです。
指の使い方、リズム、曲の表現…
それらを年齢や成長段階に合わせて導くことができます。
でも、「今この子に、どうアプローチすればいいか」は、保護者の方の直感や経験がとても大きなヒントになります。
たとえば:
- 練習への誘い方は「ごっこ遊び」にするとノッてくる
- 「できたらシール」よりも「一緒に聴いてほしい」がモチベーション
- 短くても“自分で選んだ”課題には集中できる
このような情報をいただければ、レッスンももっと柔軟に、もっと効果的に進められます。
一緒に、子どもの可能性を広げていきましょう
ピアノの上達に近道はありません。
でも、「この子に合った方法」で、少しずつ、でも確実に進んでいくことはできます。
そのために、教室とご家庭がタッグを組むこと。
「我が子の専門家」として、日々のお子さんの変化に耳を傾けていただくこと。
その積み重ねが、“できるようになる喜び”や“音楽が好き!”という気持ちにつながっていきます。
どうぞ気になることがあれば、どんな小さなことでもお気軽にご相談ください。
ご家庭とともに、ひとりひとりの子どもたちの力を最大限に引き出すサポートをしてまいります。