楽譜と仲良くなる力を育てる。譜読みの第一歩!
八王子市Sakiピアノ教室、飯沢です。
ピアノを学んでいく上で、欠かせないのが「楽譜を読む力」です。
楽譜に書かれた音符やリズムを自分で理解できると、初めて出会う曲でも挑戦でき、音楽を学ぶ楽しみは一層広がります。
一方で
「譜読みが苦手」
「楽譜を見てもなかなか進めない」
と感じる子どもも多くいます。
楽譜をスムーズに読めるかどうかは、練習の意欲や音楽を楽しめるかどうかに直結します。
だからこそ、小さいうちから「楽譜と仲良くなる」経験を積み重ねていくことが大切です。
音符への苦手意識を減らし、自然に読めるように
小さな子どもにとって、音符はただの「丸と線」に見えてしまうことがあります。
そこに意味を見つけられないと、どうしても覚えづらく、楽譜を前にしたときに抵抗感が生まれてしまいます。
大切なのは、最初から「覚えさせる」ことではなく、自然に「読める」感覚へと導くことです。
繰り返し触れていく中で「見たら分かる」という状態になれば、子どもは楽譜に対して自信を持ち、楽しく演奏につなげられるようになります。
スモールステップで「できた!」を積み重ねる
ただ「音符を覚えよう」としても、途中で挫折してしまうことは少なくありません。
そこで効果的なのが、小さなステップを積み重ねる方法です。
音符カードも覚えやすい音符から少しずつ枚数やスピードを増やしていくことで、子ども自身が「できた!」と感じる瞬間が増えていきます。
この積み重ねこそが、譜読み力を身につける大きな原動力になります。
チャレンジノートで楽しく譜読み力を育てる
当教室で取り入れている「音符カードチャレンジ」は、譜読みの基礎力を高めるためのカリキュラムです。

カードをめくりながら音符を答えていくというシンプルな方法ですが、チャレンジノートに記録し、タイムを計ることで「遊び」から「挑戦」へと変わり、子どもたちは夢中になって取り組みます。
最初は数枚を読むだけでも精一杯だった子が、練習を重ねるうちにスピードが上がり、最終的には38枚のカードを90秒以内で読めるようになります。

この達成体験は「自分はできる」という大きな自信につながり、次のステップである「実際の楽譜を読む力」へと自然に移行していきます。
そして同時に進めているのが、模様よみ。
楽譜を模様のように、見ることができれば一度に読める音の数が増えます。
そこで、「模様よみカード」を使い、前後の音の開きを瞬時に音におきかえていくトレーニングを行います。

色んなアプローチで音符と向き合えるようにしていきます。
楽譜と仲良くなることで広がる音楽の世界
「楽譜と仲良くなる」というのは、単に音符を速く読むことではありません。
楽譜に書かれた音を理解し、自分の演奏につなげられるようになることです。
自分の力で楽譜を読めるようになると、曲をもらったその日から音を出すことができ、「次はどんな曲だろう?」という期待感が膨らみます。
これは、子どもが音楽を長く楽しみ、継続して学んでいく大きなモチベーションになります。
ピアノを学ぶ子どもたちにとって、譜読みは避けて通れないもの。
だからこそ「できない」から始めるのではなく、「できるようになる道筋」を一緒に歩むことが大切です。
小さな積み重ねで、子どもたちが「楽譜を読むって楽しい!」と思えるように、これからも工夫を重ねていきたいと思います。