標題音楽って何?曲の名前は作曲家からのメッセージ
八王子市Sakiピアノ教室、飯沢です。
ピアノを習っていると、標題音楽に出会うことが多々あります。
標題音楽とは?
標題音楽とは、簡単にいうと曲に曲名が付けられている音楽のことをいいます。
ピアノを習っていると、導入教材にはほぼ必ずと言って良いほど、曲に曲名が書かれていますね。
少し進めば、作品番号だけで、1つ1つの曲に名前がない曲にも出会うでしょう。
ブルグミュラーを弾くようになると、曲名がしっかり明記してあることに気がつくでしょう。
その曲解説にも必ず、曲名の解説が載っています。
このように、
曲名から情景・物語・気持ちを想像できる音楽を「標題音楽」と呼びます。
標題音楽は、
- どんな場面の音楽なのか
- どんな気持ちを表しているのか
- 何を思って作ったのか
を想像しながら音楽を作ることができます。
特にピアノを学び始めた子どもたちにとって、音楽の世界を身近に感じられる大切な入り口になります。
曲名を理解したうえで弾くことの大切さ
レッスンでは、「とりあえず音を間違えずに弾く」ことが目標になりがちです。
ですが、標題音楽においては、曲名を理解することが欠かせません。
曲名を意識するだけで、音の出し方、強弱、テンポの感じ方が自然と変わってきます。
「この曲は、どんなお話かな?」
そんな問いかけを通して、子どもたちは楽譜に書かれていない情報にも目を向けられるようになります。

曲名がある音楽と、ない音楽の違い
音楽には、標題音楽のように曲名からイメージできるものと、「ソナタ」「プレリュード」など、特定の情景を示さない音楽もあります。
曲名がある音楽は、
- 音楽の入り口がわかりやすい
- イメージを持ちやすい
- 感情移入しやすい
という特徴があります。
一方、曲名がない(抽象的な)音楽は、
- 構成や音の流れを考える力
- 楽譜から論理的に読み取る力
がより求められます。
段階に応じて両方を経験することが大切です。
標題音楽で音楽が持つイメージがあることを感じ、そこから少しずつ、より深い音楽理解へと進んでいきます。
作曲家が曲名をつける理由
作曲家が曲名をつけるのには、必ず意味があります。
- どんな情景を思い浮かべてほしいのか
- どんな気持ちを音に込めたのか
- どんな世界を聴き手と共有したいのか
曲名は、作曲家からの最初のメッセージとも言えます。
そのメッセージを受け取ったうえで音を鳴らすことは、作曲家との「対話」でもあります。
曲名を大切にするということは、音楽をただ再現するのではなく、音楽を理解し、味わい、自分の音として表現することにつながっていくのです。
曲名は、音楽のヒントが詰まった宝箱
標題音楽は、子どもたちが音楽の世界を広げていくための大切な道しるべです。
曲名を知り、意味を考え、想像しながら弾くことで、音楽はただの「練習」から、心を動かす「表現」へと変わっていきます。
ピアノレッスンでは、音を正しく弾くことだけでなく、音楽を感じ、考え、表現する力を大切に育てていきたいです。


