Sakiピアノ教室での使用教具をご紹介します♫(2021年2月更新)
紹介写真が撮れたら追記しています。
1歳からのつむぎコースではモンテッソーリ教育の考えをもととなったリトミックレッスンも行っているため、知育教具を使っての活動もあります。
また知育教具はご家庭でもまねしていただけるように、身近な素材や100円均一で手に入れていただける素材を用いて作り方もお伝えしています。
▶手作り教材&教具のご紹介
レッスンでは教室理念である【自分で問題点を見つけて解決できる子供に】の他2つの柱を軸にしています。
【音符の理解】と【リズムの理解】です。
それぞれ教材を進める中で理解していきますが、より理解を深めるために市販の教具や手作り教具を用いています。
音符やリズムの理解は「自分で練習する」のに必要不可欠
小さいころの練習は、まだレッスン内容が理解できない年齢のため、ぜひ付き添ってあげていただきたいのですが、小学生になったら少しずつ一人で練習できるようにしていっていただきたいと思っています。
それはピアノと言う習い事がご両親や練習に付き添っていただいているおうちの方の負担になってもらいたくないからです。
ただし、レッスン受けたっきり放っておくのとは違います。
「付き添い」から「見守り」にシフトチェンジを行っていただきたいのです。
練習においての子供の自立に必要な要素の一部が「音符」と「リズム」への理解です。
小さい子供のレッスンではそこに重点を置いて進めていきます。
音符への理解を深める教具ご紹介
音符カード以外は手作り教具になります。
音符のエレベーター
習っていない音符でも自分で読めるように「音符のエレベーター」を使用して音符がどのように進んでいるかを理解してもらっています。
・線の上の音符から線と線の間の音符への移動は1つとなり
・線の上の音符から線の上の音符への移動は1つとび など
自分の指で音符を移動させていくので楽しく学んでいけます。
おはじき音符
こちらはプレピアノの生徒さんが鍵盤上の音の配置を覚えるための音あてゲームや、音符カードとの併用で音符あてゲームで使用します。
すべて100均で手に入る素材です。
おはじき、〇シール、ボトルを使用しています。
ボトルはペットボトルでも代用可能です。
自分でボトルをふりふりする楽しさと、「ボトルをひねってあける」動作の学習にもなります。
(最近の子供は雑巾やドアノブなど「ひねる」動作が少なく、瓶のふたが開けられない子供が多いようです。)
知育教材では「数字ボトル」「ABCボトル」に早変わり♫
ドレミリング
音の配列を覚えるために使用します。
音の配列だけではなく、多言語の音名(ドレミ)を覚えたり、♯や♭がつく順番である5度の音程を覚えるためにも使います。
音符カード
言わずと知れた音符カード。
「音符カードで読めても楽譜で読めない」を防ぐために楽譜上での確認も必ず行っています。
ご家庭での学習にご購入いただいても良いですが、勉強した音を書いてお渡しし、音符をおうちで覚えていただくことも可能です。
学年の上がった生徒には単音カードでタイムを計ったり、重音カードに挑戦してもらっています。
ベビーコロール、ダーマトグラフ
まだひらがなや数字が読めない生徒には「色音符」を用いて音符の位置を理解してもらっています。
その際に欠かせないのが筆記用具。
当教室では「ベビーコロール」と「ダーマトグラフ」を色鉛筆への導入として使用しています。
(クレヨンは手が汚れてしまうため、ピアノを触るプレピアノさんでは使用しません)
鉛筆や何かを握るとき、親指、人差し指、中指の3つの指をうまく使えなければいけません。
ベビーコロールはこの3つの指を使って握って書きます。
そのため3つの指を使う訓練になります。
3つの指は脳の発達に直結するため、指を使う活動の時は3つの指をどのように使っているか観察して行います。
また、ベビーコロールは縦に重ねることもできるので、積み木の代わりに重ねてみたり、音符の色階段を作ってみたりほかの用途でも使用します。
ベビーコロールが上手に使えるようになり、おうちでクレヨンを使うようになってきた頃にダーマトグラフを使用します。
ダーマトグラフはガラスや金属、プラスティックなどに自由に描くことのできる特殊芯を使っています。
色鉛筆より一回り大きく、ワックスがしっかり含まれているためとても柔らかくしっとりとした使い心地です。
鉛筆の導入に使用します。
スカーフ、積み木、モールなど
これらは主にリトミック教具として使用していますが、カラフルな色が特徴なので色音符の導入として使用します。
積み木も先ほどの3つの指を使って音の色階段を作ってもらいます。
リズムへの理解
リズムも教本と合わせて教具を使用します。
打楽器
リズム打ちに使用する打楽器です。
好きな楽器を選んでもらいます。
太鼓はピアノの「脱力」への導入でも使用します。
本物の楽器を使用していますので、やさしく使いましょう。
リズムに慣れてきたら2つの楽器を使用して
・生徒:リズム打ち
・先生:拍子打ち (交代あり)
を行います。
伸ばしている音の中に拍やさらに細かい音符がどのように関わってくるのか(補足リズム)を体験することが出来ます。
言葉カード
まずはじめに行ってもらうのは身近な言葉を使っての「言葉でリズム打ち」です。
一見簡単そうに思いますが2歳さんで初めから出来る子供はほぼ0です。(3歳さんからは出来る子供も多くいます)
リズム打ちレッスン初日で理解し、出来るようになる子もいますが大抵何回かのレッスンで繰り返し練習していきます。
初めは必ず手でリズム打ちを行います。
それから先ほどの楽器を使っていきます。
リズムカードにも難易度があり、その子に応じて使っていきますのでご安心ください。
言葉カードでのリズム打ちが出来るようになって来たら今度はその言葉はどんな音符(リズム)で出来ているかを確認していきます。
リズムカード、リズムブロック
今度は先ほどの言葉カードで出てきたリズムがどんなリズムになるのかをリズムカードで確認していきます。
「パトカーはどんなリズム?」
「トーストはどんなリズム?」と言うのを確認していきます。
リズムカードはそれぞれ音価に合わせた長さになっているため、4分音符、8分音符(その他音符)がそれぞれどんな関係なのかを知ることが出来ます。
(例えば4分音符♩の中に8分音符♪が2つ入る など)
それぞれの音符、リズムが理解出来たらまずは2拍子のリズムカードをフラッシュカード方式でリズム打ちしてもらいます。
その次に3拍子のリズムカードに難易度を上げて行っていきます。
リトミック×知育教具
リトミック×知育教具はたくさんあり、活動の中で様々な使い方をするので、少しずつ(使い方は例)ご紹介します♫
リトミックスカーフ
~1歳の子供でも触れて楽しむことが出来ます。
触覚は妊娠7か月頃から発達すると言われており、子供が一番初めに感じることのできるものです。
この柔らかい触感のものはどんな動きをするのか観察し、学んでいきます。
色鮮やかなため色の識別や色分けにも使用します。
スカーフでお花に見立てたり、カバンに見立てたり様々な用途で使用します。
ポンポンボール
主に色分けに使用します。
まずは3つの指で持って移動、出来たらトングやスプーンを使って移動していきます。
1歳の子供には入れ物にボールを落とす活動にも使用します。
モール
色分けやひも通しの活動の導入に使用します。
ひも通しは3つの指先や集中力を必要とする活動です。
後述するひも通しは本物のひもを使うため少し難しい活動になりますので、その前に形がしっかりしたモールを使って活動します。
また自在に形を変えらえるので3つの指先を使う訓練にもなります。
ひも通し
真ん中下にあるものがひも通し教具です。
3つの指をうまく使わなければ通すことが出来ません。
決められた数だけビーズを通し、数の理解にも繋がります。
積み木
積み木も3つの指を上手に使って握ることからはじめます。
はじめは積んであるものを倒すことから。
次に2つの積み木を重ねる。→どんどん増やしてみる。
色の認識、識別にも使用します。
また学年が大きい子供には先生、親が作る形をまねして作ることを行います。
絵合わせカード(野菜、いちご、動物)
どの絵とどの絵が同じか認識し、くっつける活動です。
はじめは野菜カードの四角のものから行い、次に動物カード、いちごカードと進んでいきます。
動物カードは絵が違っていますが、いちごカードはすべていちご。
難易度が変わっています。
出来たらリズム打ちをして確認します。
数字絵合わせカード
真ん中上のりんごと数字の絵合わせです。
1~5の数字を覚える導入として使用します。
数字と数が認識できるように何度も繰り返し活動します。
この活動をしてから次の数字合わせに入ります。
数字合わせカード
右上のカードです。
先ほどの活動とは違い、今度は形に特徴のない四角のカードを使用します。
形ではなく自分で理解をしていなければできない活動になります。
ひらがなカード、ABCカード
ひらがなやABCの導入に使用します。
ご希望があればレッスンでサポートさせていただきます。
ひらがなやABCなど書く作業はこちらでご紹介している方法で行っていきます。
図形はめ込みカード
まずは図形を同じ形のところにはめ込む活動から行います。
次にはめ込む前の切りぬかれた図形の形をなぞっていきます。
そしてはめ込む図形の形もなぞっていきます。
その他使用グッズ
ご褒美シール、スタンプ
レッスン後に貼ってもらっているご褒美シール、スタンプも3つの指先を使う活動の1つです。
はじめは「決まった場所に」「1つだけ」貼ると言うのが出来ませんが、気づいたころにはみんな上手に貼れるようになっています。
全ての教具がそうですが、自分で使ったものは自分で片付けするのがお約束です。
はじめは出来なくても先生、保護者の手助けで一人でできるようになります。
フリクションスタンプ
学年が上がってきたピアノレッスンで使用します。
フリクションタイプなので子供が間違って押してしまっても大丈夫です。
〇スタンプで♭♯などの調号、臨時記号の確認、音の確認をしていきます。
りんごスタンプ、お花スタンプで補足リズムの確認のため押していきます。
顔スタンプは長調短調を分けてもらっています。
その他いろいろな使い方をしています。
付箋、マスキングテープ
子供が大好きな付箋を使って、レッスンを円滑に進めていきます。
練習で必ず直しておくべきことを付箋に書いて貼ったり、レッスンで勉強したことをマスキングテープで止めたり、さまざまな使い方をしています。
身近なものも使い方次第でいろいろな活動が出来る
教室内では「危ないこと以外は基本的にOK!」としています。
いたずらに見えることでも、ひとつの立派な活動なのです。
「この子が一体何をしたいのか?」をきちんと読み取ることが大切です。
もちろん、小学校に入るころには協調性や、決められたことが出来るようになる必要がありますが、小さい子供のやんちゃは見守っていく方針でいます。
ただし、人や教室の物に危害を加えたり、子供自身に危険がある場合は説明をしたり、叱らせていただいています。
小さい子供のレッスンは一緒に楽しみ、見守っていただくようお願いします(^^)
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