ピアノを弾くときには肩甲骨から水を流そう。正しい姿勢、支えられる手、脱力。

最近のレッスンでよくこういうことを生徒に伝えます。

「肩甲骨の真ん中から水を流すよ。その水の重さでピアノを弾くよ。」

そんな話をすると「へ?」と、本当にハトが豆鉄砲くらったような顔をします。

しかし素直に実践するととても変化があります。

  • 姿勢が悪い
  • 肩があがる
  • 肘がはる
  • 手首が下がる(上がる)
  • 指の関節がヘコむ
  • 指先への意識がない

これらの項目で変化がありました。

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たくさんの変化が期待できる魔法の言葉

すこし長くなりますが、私が生徒に伝えているままをお伝えします。
是非ご自身でイメージしながら、座って実践してみてください。

腕はね肩甲骨って言うところから動いていてね、肩甲骨は背中に付いてるよ。
背中が丸いと肩甲骨が上手く動かないの。(手で肩甲骨を触って説明)
(足が支えられていない生徒だと→背中はおしりで支えててね、おしりは足で支えるよ。
ピアノは体全部が関わっているんだよ。)

肩甲骨の真ん中に蛇口があってね、そこからお水を流すよ。
そのお水は腕に流れて指先に溜まるよ。

肩が上がってたらお水は指先まで行くかな?
肘が折れてたら?手首が折れてたら?
関節がへこんでたら?
指先が一番下に来るように手を置くよ。

その溜まったお水の重さで音を鳴らすよ。

さあ、いかがでしたか?

どんな手の形になりましたか?
姿勢は変わりましたか?

このお話は中々強烈らしく、ほとんどの生徒が1度で覚えてくれます。
以後「水流して~!」で気づいてくれます。

問題の多くは力み(りきみ)にある

弾き際に不都合が起こる問題の多くは体の力みが原因です。

ピアノと言う楽器は鍵盤を下げれば音が鳴ります。
赤ちゃんでも音が出せます。

音を出そうと必死になってると体が力んでしまい、いい音が出ません。
力ずくで弾いていると、想像できるようにすぐ体を痛めてしまいます。

体に水を流すイメージをしたとき、ふわっと体が軽くなりませんでしたか?

水と言うのは形のないものです。
でも見えるものです。
その絶妙なイメージが体を良い状態にしてくれます。

魔法の言葉の応用

今回の魔法の言葉は応用が可能です。

先ほどの説明では、肩甲骨から腕を動かすという、大切な体の使い方もサッと説明しています。
そのため、他の応用が可能です。

たっぷりした大きな音を出すとき

多くの生徒が何も知らない内は、大きな音を出すときに体を固めて筋肉の力で弾こうとします。
実はそれは全く逆のことをしています。

体の力を緩めるのです。
エネルギーを放出するイメージです。

しかし子供たちには難しいお話し。
先ほどの話を使ってこのように伝えています。

蛇口全開でたっぷり水を流してね。
指先だけじゃなくて腕の方にもたっぷり溜まったお水の重さも使うよ。

腕の筋肉を固めちゃうとホースがギューってつぶされちゃってお水が流れないよ。

慎重に、繊細に音を出すとき

今度は先ほどの逆です。
小さな音は意識を指先に集め、関節や筋肉でエネルギーをコントロールして音を出していきます。

腕の中に流れてるお水を関節と筋肉で調整するよ。

指先の1箇所にお水が溜まるから慎重に弾かないとお水がこぼれちゃうよ。

どうでしょうか?
すこしイメージできましたか?

単純に音が鳴る楽器だからこそ難しい

ピアノは単純な動作で音が鳴らせます。

でも音を出すのは全ての結果。
本来は音楽を感じ、音を想像し必要な音色に対してテクニックが使われます。

がむしゃらにやればいい訳ではなく進むべき方向に進む必要があります。
(必要な遠回りもあります。)

緊張と弛緩。

この2つの筋肉の動きを上手く使って弾かなければいけませんが、子供には伝えるのがとても難しいです。
なので私は今回のように、よく水に例えて伝えています。

手の形についてはさまざまな奏法が存在します。
一概にこれがいいとは断定できません。

しかしどの奏法も

  • 支えられててコントロールできる
  • 無理なく楽に弾ける

この2つは共通しています。

今回のお話が何かの気づきになればうれしいです。

コメント

  1. […] […]

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