ピアノの習い事を始める時にまず検討するのが体験レッスン。
少し前まではあまり多くなかった体験レッスンですが、最近では体験レッスンを行う教室が多くなってきました。
では体験レッスンを受ける際、なにに気を付ければよいか、先生としての視点も交えつつ、お伝えしていきます。
体験レッスンで先生が見ていること
体験レッスンは生徒側、先生側にとって双方にメリットがあります。
生徒側のメリットは
- どんな先生か分かる
- 教室の雰囲気が分かる
- 子供が楽しく受けられるか分かる
- いろんな教室が体験できる
このようなメリットがあります。
「体験レッスンを受けたい理由」がそのままメリットへとなります。
ではピアノの先生にとってのメリットは何でしょうか?
お教室にとっては無料でされている教室もあります。
当教室も1レッスン費の半額で体験レッスンを行っています。
でも、先生にとってどんな生徒が来るか分からない体験レッスンはとても準備が多いのです。
ピアノの先生にとっての体験レッスンのメリット
事前にそれ相応の準備が必要な体験レッスン。
ピアノの先生が時間を割いて体験レッスンを受け入れているのには理由があります。
まず多くの先生が体験レッスンを行う理由がこちら
- どんな性格の子か
- どんなご家庭か
- 教室(先生)と生徒の相性
- 教室の方針を事前に知ってほしい
他にも細かな点はありますが、この理由が大きいです。
友達にも、夫婦にも相性があるように、先生と生徒の立場にも相性というものは存在します。
人と人とのお付き合いなので、人によって「いい先生」という基準は変わってくるものです。
そんな中、レッスンをいきなり始めるのは生徒側にも先生側にもリスクがあるのです。
体験レッスンの準備をしているときの先生の心情は
「この内容で平気かな?」
「これがダメな場合はどの活動をしよう?」
このようなことを考え、レッスンパターンを何通りも考えます。
どんなにレッスンパターンを持っていても、先生も毎回新しい出会いにはドキドキなのです。
そしてきっとどの先生も「この生徒さんに合うレッスンがしてあげたい」と思っています。
うちの教室に合わないかもと思ったときには、「合う教室が見つかれば良いな」と願っている先生は多いです。
ピアノが好きな人が増えてほしい…という思いは先生方の共通認識です。
どんな性格?どんな家庭?ありのままを見せてください。
先ほど
- どんな性格?
- どんな家庭?
と言うことを見ていると書きました。
それは
- こんな性格だったら良いな
- こんな家庭だったら良いな
というのとは少し違っています。
それはピアノの習い事が持つ特徴が故に見ています。
ピアノの習い事は毎日の学びが大切な習い事です。
そして幼いうちから成長の壁に何度もぶち当たり、葛藤や挫折を経験します。
ご両親、ご家庭の協力が必要不可欠なのです。
ピアノの先生にとって、ご両親は子供の成長を一緒に見守るパートナーなのです。
- どのような声掛けが良いのか?
- 宿題の量は適切か?
- 生活の1部にピアノをどのように組み込んでいただこうか?
ご家庭によって、生徒の性格によって一つ一つの選択が変わってきます。
ピアノの習い事は比較的長く続ける習い事です。
途中でしんどくならないように、ありのままの姿を見せてください。
体験レッスンを受ける時に気を付けてほしいこと
体験レッスンを受ける時にありのままで受けていただいてOKなのですが、気を付けてほしいことがあります。
それは体験レッスン後に入会の有無は必ず伝えるということ。
入会を見送る場合でも必ず連絡をしましょう。
先生はご入会いただけた場合に備えて予定を空けています。
「入会しないなんて言ったら先生に悪いかな…」
という気づかいは先生にとって失礼になります。
他の複数の教室と同時に体験レッスンを受けている場合もあるかと思います。
私もせっかくなので他のお教室の体験レッスンも受けていただきたいと思っています。
その場合も素直に他の教室の体験も受けるので…という旨をお伝えして、いつまでに入会の有無を連絡できるか伝えておきましょう。
先生に対しての礼儀は必要です。
先生はそこを一番見ています。
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