ピアノの習い事において、切っても切り離せない習慣化。
習慣化ができているかできていないかでは大きく差が出てきます。
習慣化ができている子は…
- 小さな壁はすぐに乗り越えられる
- 失敗の先に成功があることを知っているので失敗を恐れない
- ピアノが弾けるようになる楽しさを知っている
- 努力の仕方を知っている
- すぐに諦めない
- まずは自分で曲と向き合うため、有意義なレッスンが受けられる
- 自分のことを客観的に観察できる(自分で分析できる)
こんなことができています。
Sakiピアノ教室主宰、飯沢紗希
- 音楽一家に生まれ、3歳からピアノ講師である母親にピアノを教わる
- 桐朋学園大学卒業後、ピアノ教室開講
- 我の強い子どもで、母親と猛烈な親子バトルを経験
自身の経験から、ピアノ練習における親子バトル、子どもの練習に悩む方へ、相談窓口を設けています。
習慣化の5つのコツ
メリットがたくさんの習慣化。
習慣化するまではたいへんです。
すこしでも習慣化しやすいようにコツを5つご紹介します。
習慣化のコツ
- いきなり長時間頑張らない。まずは長く継続できる時間を設定する。
- 習慣化ができている行動とセットで考える
- 練習までの作業工程をなるべく少なくしておく
- 毎日のやることリストを作る
- 日々の努力を見える化しておく
一つずつ見ていきましょう。
いきなり長時間頑張らない。「継続できるか」がカギ!
ピアノを習いはじめの頃って、どんどんいろんなことができるようになり、楽しくて仕方がないです。
その時の練習時間はずっとは続きません。
なぜならすぐに「できない!」の壁にぶつかります。
意気込んで練習していた時の時間をそのままノルマとしてしまうのではなく、毎日5分、10分、15分…
どんなに忙しくても、モチベーションが保てていなくても、継続できる時間を考えましょう。
30分できないから今日は弾かなくていいや。
ではなく、5分で良いから毎日ピアノに向き合う。
こちらの方が大切です。
初めのうちの無条件に「楽しい!!」時期に「もっと練習したかった!」と思わせるくらいで練習を終わらせていくのがちょうど良いです。
そしてその時こそ習慣化を身につけていきましょう。
壁にぶつかっている時に習慣化を身につけるより遥かに楽です。
まずは習慣化。
練習の内容や、練習時間の見直しはそのあとでも十分間に合います。
慌てず焦らず、コツコツ進めてください。
習慣化ができている行動とセットで考える
習慣化がすでにできている行動ってありますよね。
- ご飯を食べる
- 歯を磨く
- お風呂に入る
- 学校の宿題をする
- 帰宅後に手を洗う
など。
その習慣化できている行動とセットで考えていきましょう。
- ご飯の前に練習
- お風呂の前に練習
- 学校に行く前に練習
- 帰宅して手を洗ったら練習
例えばこんな方法もあります。
「ママは今からご飯の準備するから、〇〇ちゃんのピアノ聴きながらご飯の準備がしたいな。」
「寝る前に〇〇君のピアノ聴かせてくれる?」
みたいに、「あなたのピアノを楽しみにしているよ」と誘ってみてください。
ピアノの練習を日々の生活に取り入れていくことで「特別なもの」としないことが大切です。
練習までの作業工程をなるべく少なくしておく
例えば…
これは私の場合なのですが、掃除機をかけたい時。
あ〜
掃除機かけないといけないけど、おもちゃ散らかってるし、床にいっぱいものがあるし、これ片付けてからじゃないとかけられないな…
掃除機も持ってこないといけないし。
充電あるか分からないし(ハンディタイプ)
めんどくさ〜!!!
今度でいいや。
同じような経験した方いっぱいいらっしゃるのではないでしょうか?
ピアノの場合…
例えばピアノの周りが散らかっていたり、教本がピアノの部屋になかったり。
そんなちっぽけなことが練習する気がなくなっていく原因になります。
ピアノ練習する!
と決めたら最小工程数で練習にとりかかれる環境を作ってください。
毎日のやることリストを作る
今の子供たちってとっても忙しいですよね。
学校や園だけではなく、学童や宿題、塾、他の習い事など…
東京と田舎の違いなのか?
時代の違いなのか?
私の中では記憶にない忙しさだと思います。
そんな日々の中、やることがたくさんありすぎて、子供がきちんと把握できていないのかもしれません。
練習しない理由が「忘れていた」だけかも?
そんなことを防ぐには毎日やることをリスト化しておきます。
今100均などにも「おしたくボード」や「やることボード」などが売られています。
どんなものかというと…
例)帰ってきたらすること
- 手を洗う
- 宿題をする
- 片付けをする
- お風呂に入る
- ご飯を食べる
- 歯を磨く
などの必要なことがマグネット式になっており、完了したら裏返し「やったよ」マークに変えたり、自分で「やったよ」の場所に移動させていきます。
その中にぜひピアノの練習を入れていただきたいのです。
ピアノの練習方法や教本名なども細かく書いても良いかもしれません。
日々の努力を見える化しておく
毎日の継続はとても大変です。
子供の興味を引くには、少し遊びの要素が必要なことも。
- カレンダーに練習ができたらシールを貼る
- それが1週間続けられたら〇点!
- 〇点までたまったらこんな楽しいことしよう!
などお約束をして、書いておくのも良いかと思います。
練習ができなかったら減点!
ではなく
練習ができたら加点!
子供にとって練習した先に嬉しいことが待っているようにしてくださいね。
番外編…それでも抵抗されたら
よくあるお話です。
小学校2年生、3年生になると、自分で「したいこと」「したくないこと」がはっきりしてきます。
子供にとって、孤独に難しいことに取り組むピアノより、TVやゲーム、友達と遊ぶ方がよっぽど楽しいのです。
そこは親は理解をしてあげておく必要があります。
「ピアノの練習があるから、TVが見れないんだ!ゲームができないんだ!」
そんな感情は当たり前に起こります。
(私もそうでした)
なのでやりたいことはやらせる。
そしてピアノの練習時間ももうける。
まずは時間割を考えましょう。
どんなに忙しい子でも、みたいテレビを見て、ゲームもして、それでも15分くらいの時間は作れます。
学校から帰って寝るまでの間にやるべきこと、したいことを分単位で紙に一緒に書いてみてください。
そして時間通りに動いてみる。
必要に応じて、ご両親も一緒に自分たちの時間割を決めて、見えるところに置き、動いてみてください。
半年継続できたらおそらく習慣化する
習慣化ってめちゃくちゃ大変なんです。
でも半年頑張ってみてください。
おそらく習慣化ができます。
ちょうど、ピアノを習い始めて、難しい壁にぶつかるのもその辺りです。
壁を一つ一つ乗り越えられるよう、習慣化のサポートをご家庭で取り入れてみてくださいね。
コメント
コメント一覧 (2件)
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[…] 習慣化についてはこちらの記事を参考にされてください。▶ピアノの先生が提案する、ピアノ練習の習慣化「5つのコツ」 […]