ワンランク上の演奏をするにはフレーズをきれいに処理する。

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ピアノを練習している人にとって「ワンランク上の演奏」したいと思います。
この記事で書く内容はSakiピアノ教室の生徒は習い始めの生徒、未就学児~中級レベル以上の生徒まで生徒全員に伝えている内容です。

今日の練習から意識してみましょう。

目次

フレーズを制する者は音楽を制する?

ピアノを弾くうえでとっても大事なのが、聴いている人にどのように伝えるか。

ピアノの音として捉えていくのは中々難しいので、ピアノの音を一つの文字として考えてください。
1つの曲は1冊の本のようなもの。

本の中にはたくさんの文字があり、単語があり、文節があり、文章があり、章がありますよね。(文学のことについては無知なので、変な言葉表現があったらすみません…)

文字1つだと意味をなさなくても、文字が2つ以上で単語が生まれて意味をなします。単語に主語や動詞などを合わせると文章になりますよね。きれいな文章だと読んでいて心地がいいですよね。

今日は音楽でその文章(文節)にあたるであろう「フレーズ」についてです。

音楽において「きれいなフレーズ」とは

正しく書くと「きれいなフレーズ処理の仕方」についてです。

作家さんは文字でほとんどのことすべてを表していますが、音楽においての作家=作曲家は音でそれを表しています。

作曲家が書く文章(文節)は「フレーズ」です。

※フレーズが分からない方は楽譜を4小節、8小節、16小節の単位で区切ってみてください。
1つの音楽の区切りになっていませんか?
さらに分かりやすくいうと、スラーが長くかかっている部分…と思っていただいても良いです。(もちろん当てはまらない曲もあります。)

フレーズの最後、みなさん気にしていますか?最後の音が切れる瞬間まで聴けていますか?

どのように処理するべきか…特に作曲者がなにも記述していない場合は「フレーズの最後を小さく丁寧に終わる」と聴いていて心地の良い音楽に仕上がります

例えば、なんでもいいのですが1つの文章の最後の文字。
語尾を強めに言う話し方と、語尾を丁寧に終わらせている喋り方、印象が変わりませんか?

フレーズを処理していないということは前者にあたるんです。語尾が強調されてしまい、少し嫌な印象になりますよね
音楽においてもフレーズの最後まで聴けていない音楽というのは、乱暴な印象が残ってしまいます。

どんなにフレーズの中身がよくても最後で台無しです

そして、フレーズのはじめと真ん中は意識が集中しやすい部分なのでしっかり意識できます。
ではどうしてフレーズの最後は意識しにくいのでしょうか。

どうしてフレーズの最後が聴けないのか。それは次のフレーズに意識がいっているから。

しかし、頭ではわかっていても中々できないんです。なぜかというとピアノを弾く人の頭の中は「次、次、次!」なんです。これは日々練習している方なら分かりますよね。

まずピアノを弾くにあたって

  1. 楽譜を目で見る
  2. 目で見た情報を脳に伝達
  3. 脳で情報処理し、運動神経へ命令
  4. 命令によって体がその音を弾く

1つ1つこの作業が行われています。それも1秒間に何度も。

そしてこの作業、個人差はありますが多少の時間はかかります。なのでピアノを弾くときは楽譜の次、次を見ていきどんどん伝達を続けていく必要があります。

そのため、ピアノを弾く人の頭の中は「次、次、次!」なんです。(笑)

これは間違っていませんし、音楽を止めないために必要なことです。

フレーズの最後を聴くためには考える脳と聴く脳を分けて考える

一見とても難しいことを書いているようですが、ピアノを弾くにはこれが出来るようになると、演奏が一気に変わります。

まず楽譜を見て考える作業を先にしてしまい、無意識にその作業ができるようになれば今度は聴くことに集中して練習。という風にまずは分けて練習してみましょう。

それを意識的にやっていくことで次第に同時に考えて、聴くということが出来るようになってきます。

ホールで弾くと、音の余韻までしっかりと聴けるようになればいいですね。

まずは聴くこと。音がどう消えていくかを知ること。

意識して音を切った時と、意識せずに音を切った時の違いをまずは自分で知る必要があります。
そして、きれいに切るにはどのようなフレーズの処理をするべきかを考えていきましょう。

小さい生徒にはまず曲の最後の音から変えてみる

冒頭で、未就学児の生徒にもフレーズの処理の仕方をしてもらっている、と書きましたが、まず一番分かりやすいのが曲の最後です。

小さい子の曲や習い始めの方の曲はとても短いので曲の最後、そして4小節目をまずは気を付けて弾くよう伝えています。
小さい生徒でも、短い文章を実際に喋ってあげると理解が出来ます。

小さい生徒だから分からないかな…ではなく、理解ができるように説明してあげることが大切です。

小さい生徒でも、誰かに怒られたことはありますよね。
怒るとたいていの場合語尾が強くなります。

子供はそれをきちんと理解しています。

2通り弾いてみて「どっちがきれいかな?」「どっちがやさしく聴こえた?」と尋ねてみてもいいですね。

まずは分かることから伝えてみる。分かっていそうなら少し難しい言葉を使ってみる。そうやって子供はたくさんのものを覚えていきます。

きれいに弾くにはフレーズの最後を気を付ける。

という意識がついてくると、ワンランク上の演奏が目指せますよ。今日の練習からぜひ気を付けてみてくださいね。

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