ピアノの練習をしていると、「速く弾けるようになりたい」と思ったことありませんか?また、先生にテンポの指導をされたことありませんか?
いくら練習しても中々テンポが上がらない…
指が速く動かない原因は実はこれかもしれません。
指を速く動かすには「喋れるか」が大切
ピアノを学んでいると「歌って弾く」ということがいかに大切で難しいことかはもう理解が出来ていると思います。(歌って弾くことに対してはまた別記事にさせていただきます。)
ゆっくりな所はしっかり歌って弾けるのに、速い所はどうでしょうか?頭の中真っ白になっていませんか?
私が良く生徒に話すのが速い所は喋って弾きなさい。という事です。
ここで注意いただきたいのが、決して音楽的に綺麗に上手に歌うということではなく、あくまで喋るということです。
喋るということは、とても脳を使います。ピアノを弾く上では必ず頭で考えて常に脳をフル回転させて弾かなければいけません。脳が動くということは、指へ脳からの司令を伝達することができ、指が動くという動作へ繋がります。そして、喋ることでひとつひとつの音を認識し、冷静に練習することが出来ます。
ですが、速い音符が上手く弾けない人のほとんどが、この速い音符を全く喋ることが出来ないのです。
どんなに速い音符も感覚で弾かずに自分でコントロールして弾くこと
ピアノを弾くということは、頭も使いますが運動神経も使います。運動神経を使うということは「感覚」で弾いてしまうことができます。
例えば…毎日使う家の階段、学校の階段。1段ずつどんな幅で、どんな高さで足を動かせばいいか考えて昇り降りしますか?大抵の人が1度感覚を掴んでしまえば何も考えずに昇り降りをしていると思います。
ピアノにおいてもその感覚は大事です。ピアノを練習するということは、鍵盤同士の幅を覚え、たくさんのテクニックの引き出しを作っていきます。そしてそれを感覚で覚えていくんです。
しかし、速い音符が上手く弾けていない場合というのは、その引き出しがまだ完成していない状態で感覚で弾こうとしていることが多いです。
まだ音を理解していない、指使いを理解していない、音形を理解していない、体をどのように使い、筋肉をどのように動かすべきか理解していない。その全てを理解するために喋って練習してみましょう。しっかりと理解をして弾くことは自分で指をコントロール出来ているということになります。
コントロールして弾けるとたくさんの可能性が広がる
指をコントロールするということは、自分の意志のまま指を動かせるということです。これができるようになるとピアノだけではなくたくさんの物事で可能性が広がっていきます。
ピアノにおいてお話しすると、
- 先生に注意された箇所がすぐに改善できる。
- 出したい音色を自分で作ることが出来る。
- 練習効率が上がる。
- 再現可能になる。 etc…
最後の再現可能になるというのはとても大事なことです。人が奏でる音楽は生き物です。2度と同じ演奏はできません。しかし日々勉強しているテクニックというのは再現可能でなけれはいけません。このタッチの仕方、この体の使い方でこの音が出せるという引き出しを日々の練習で築いていく必要があるのです。
はやく上達したければ正しい努力で地道にコツコツが1番の近道
ピアノの練習に抜け道はありません。が、攻略法はあると思います。
それは正しい努力で直すべきところを理解してコツコツするという事。もちろん、練習時間をたくさん取ることはとてもいい事。私も高校に入るまでの自分に「もっと練習しな!」と言いたいくらい。
ただし、時間だけが過ぎていくような練習は時間の無駄です。(練習量をこなさないと出来ない練習は除きます。)きっと、ピアノの先生から、練習方法を教わっていませんか?それをそのまま真面目に出来ていますか?ピアノの先生のアドバイスは「攻略法」なんです。その「攻略法」を無視して抜け道を探しても遠回りするだけ。
それに自分で気付くのには時間がかかります。でも気付けたら、必ず練習方法を見直すことができますよ。
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