八王子市Sakiピアノ教室、飯沢です。
今日は、音符カードについてのお話しです🎵
多くの教室で使用されている、音符カード。
私の教室でも、音符カードは導入期の生徒さんに使っています。
この音符カードにはしっかりとした役割があります。
その役割が終えたら、音符カードは卒業。
音符カードだけ使っていても楽譜は読めないので、次のレベルへ進んでいきます😌
音符カードの役割
では、音符カードの役割は何だと思いますか?

音符は言語とよく似ていて、意味を知っている人だけが読むことができるものです。
言語に例えると、音楽になじみのない人にも伝わりやすいので、ここからは言語に例えてみます。
音符カードは、ひらがなカードみたいなもの。
この形はなんていう読み方をするのかな?
を学ぶものです。
そして、音符カードの特徴としては規則があり、5線内の音がスラスラ読めるようになると、音符カードの卒業が近いです。
4オクターブ分(2個下のド~2個上のド、28個の音)を覚えたらもう問題ないでしょう。
でも、ひらがなを覚えただけで、絵本1冊読めますか?
音符カードで音符を読むトレーニングをしても、並行して曲を弾くトレーニングが必要です。
楽譜を読んで、曲が弾けるようになるまで
楽譜を読んで、曲が弾けるようになるにはいろんなステップがあります。
- 音符が読める
- 短いフレーズが作れる(メロディー+リズム)
- 8小節フレーズを作る
- 16小節、32小節…と増やしていく
- 楽譜全体像の把握
ざっくりとこのステップがあります。
特に①~③までが大切です。
このステップを進めながら、曲想をつけていきます。
では、先ほども例に出した、言語からの絵本で例えてみます。
- ひらがなを読めるようにする
- 単語の覚え、意味を理解する
- 接続詞を理解する
- 短い文章を読む。
- 1冊の物語の内容を把握する
このような感じです。
ひらがなが読めたら、次は単語です。
単語がスラスラ読めるようになったら、単語と単語をつなげていきます。
そして文章が読めるようになります。
物語を理解していきます。
楽譜は1冊の物語。
同じような手順で楽譜が読めるようになっていきます。
今どのステップで躓いているか確認して適切なアプローチを
単語をつなげることに苦労している子に対して、ひらがなカードは使用しませんよね。
ひたすら、2つの単語がつながってる文章を読んだり、それを3つの単語…と増やしていくと思います。
楽譜も一緒で、今どこに躓いているのかを確認する必要があります。
楽譜が読めない=音符が読めていない
ではないのです。
躓いているところが分かれば、それに応じたアプローチをしていきます。
特に幼児期の子どもたちには、模様よみの教具を使い、音符の動きを確認したり、1つのステップをさらにステップを踏んで、どこで躓いているか確認しています。

音符カードは上手に使って、はやめに卒業ができるよう、どんどん覚えていきましょうね😊