ピアノの習い事は両親どちらかが昔にピアノを習っていて、子供も習うというパターンが多くあります。
でも必ず「両親どちらかが経験者」が良いかと言えば、そうでもありません。
私は両親が音楽家の家庭に生まれました。
父はピアノが良く弾けるオペラ歌手、母はピアノの先生です。
なので、両親どちらもピアノ経験者の家に生まれ、育ちました。
それぞれメリット、デメリットがあります。
Sakiピアノ教室主宰、飯沢紗希
- 音楽一家に生まれ、3歳からピアノ講師である母親にピアノを教わる
- 桐朋学園大学卒業後、ピアノ教室開講
- 我の強い子どもで、母親と猛烈な親子バトルを経験
自身の経験から、ピアノ練習における親子バトル、子どもの練習に悩む方へ、相談窓口を設けています。
両親が楽譜が読めない→100%本人の実力で成長していく
「楽譜が全然読めなくて…」という心配をされる方、いらっしゃるかと思います。
しかし、それは心配いりません。
本人の実力だけで成長していきます。
両親が経験者だと、こういう事例もあります。
- 親が譜読みをしていて、本人は楽譜が読めない
- 親が鍵盤の場所を細かく教えていて、本人はまねするだけ
レッスンで弾けているから、どんどん進めて、いざ初見で新しい曲を弾かせてみたら、全く弾けない…
これは実際によくある話で、ピアノの先生で悩む方もいらっしゃいます。
こういうことがなく、本人の力で成長していけるので分からないことは分からない、理解できているところは理解できていると先生にもはっきりと分かります。
しかし、もちろん楽譜が読めないからこそ、経験がないからこその悩みもあるようです。
楽譜が読めない親の悩み
私の教室でも、全くピアノ経験のないご両親の生徒もいます。
楽譜が読めないからこその悩みがあるようです。
- 子供が聞いてきても答えてあげられない
- 正しい弾き方が分からない
- 練習への関わり方が分からない
経験がないからこその悩みですよね。
悩みは先生に相談してみてください。
私は発表会の時には上から撮った片手ずつ、両手それぞれの演奏動画を送ったり、家庭で一緒にやっておいてほしいことをレッスンでお伝えして、ご両親も一緒に学んでいっていただいています。
ご両親のピアノ練習への関わり方はとっても重要です。
ご両親が経験者だといろいろ口を出したくなっちゃう
ご両親が経験者だと分かるがゆえにいろいろ言いたくなりますよね。
音の違いや、指の事、表現方法など。
それで親子喧嘩が勃発してしまうのはよく聞くお話です。
当教室の生徒も8割がご両親どちらかが経験者で、よくお悩みをちょうだいします。
おうちでのピアノへの向き合い方はこちらにまとめております。
おうちではたくさん褒めて、寄り添ってあげてください。
先生は専門家、親はパートナー、その認識でいてほしい
ピアノの先生はピアノの専門家です。
ご両親はともに寄り添うパートナーです。
ご両親は先生になる必要はありません。
先生は、たくさんの知識や経験があり、その中で、今目の前にいるこの子にとって最適な課題をピックアップしてレッスンしています。
色んな知識を一気に出すのではなく、段階的に出して指導していっています。
「うちの子手の形が良くないのに先生何も言わない」
「あの子はこんな注意受けてるのに」
心配な気持ちは分かりますが成長に合わせて進めていきます。
ご両親の思う課題と、先生の思う課題は違うのです。
1つの課題が出来たら次の課題。
どんなレベルになろうと、音楽に完璧はないので課題は永遠にあります。
なので先生が「今のこの子にこの課題を」と出されている課題に一緒に寄り添ってあげてください。
寄り添うことに、ピアノの経験は関係ありません。
気になることはレッスンの時に先生に相談してみましょう。
先生の考えることがあるはずです。
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